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平成19年度シンポジウム

外来生物のリスク管理と有効利用

 

日時
平成19年10月13日(土)午前10 時より(午前9 時30 分開場)
会場
東京大学弥生講堂・一条ホール
主な対象
一般、学生、院生、若手研究者
講演要旨
別売(500円/1部)
ポスターイメージ
内容
明治元年以降、人間の移動や貿易が盛んになるにつれ、新たな外来生物の導入や侵入が増加している。  それに伴い、これら外来生物が日本固有の生態系や環境に影響を及ぼし、人の生命・身体、農林水産業に被害を与える可能性が指摘されている。このような状況を受けて、平成17年6月から「特定外来生物被害防止法」が施行され、指定された生物はその飼養、栽培、保管、運搬、輸入が禁止されることとなった。 一方、米・野菜などの主要な農作物や牧草・園芸植物、乳牛・鶏・豚などの家畜、蜜蜂、養殖魚やペットなど、食糧としてだけでなく私たちの生活には欠かせない有益な生物の多くは必ずしも日本固有の生物ではなく、その多くは世界各地からやって来た外来生物である。そのため、今後も新たな有用生物の導入や開発が農学研究上きわめて重要であると考えられる。 そこで、本シンポジウムでは外来生物のもつリスクと有効利用に関する最近の研究と行政上の理念の紹介を通じて、その問題点を明らかにし、今後の研究を進展させる機会を提供したい。
講演題目
基調講演:「外来生物法のしくみと対策」 環境省
水谷 知生
「外来植物のリスク評価と蔓延防止策」 農業環境技術研究所
藤井 義晴
「外来牧草の有効利用のためのリスク管理」 畜産草地研究所 
黒川 俊二
「ランドスケープの計画と事業における生物多様性配慮と外来植物」 千葉大学
小林 達明
「外来植物と都市緑化
〜生態的被害・便益性の真の評価を「在来種善玉・外来種悪玉論」批判〜」
東京農業大学
近藤 三雄
「外来動物問題とその対策」 日本獣医生命科学大学
羽山 伸一
「外来魚とどう付き合うか~アジアの事例を中心に~」 自然環境研究センター
多紀 保彦
「導入昆虫のリスク評価とリスク管理: 
   〜導入天敵のリスク評価と導入基準〜」
農業環境技術研究所
望月 淳
「導入昆虫のリスク評価とリスク管理: 
〜特定外来生物セイヨウオオマルハナバチのリスク管理〜」
国立環境研究所 
五箇 公一