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 ◎ 疑似科学、科学技術に対するその態度などの問題とその対応策について 
     今日、科学技術が急速に発展し、いっそう高速化、複雑化が進んでいる。そうした先進の科学技術の成果は直ちに人々の生活に浸透し、
    日常生活での依存度も年々高まっている。このような背景の下、以下にあげる問題が顕著になってきている。
     最近、科学的に効果が必ずしも証明されていないにもかかわらず、「科学的」に「実証されている」もしくは「効果がある」などと、あたかも
    科学的であることを装ったような言動や、商品が目につくことが多い。また、一部の研究の成果が極端に拡大解釈または単純化されて、
    悪用されることもある。
     このような「科学的根拠はないが、科学的であると装ったもの」は、一般に疑似科学(二セ科学、似非科学とも言われる)と呼ばれ、しばし
    ば社会的問題として顕在化するようになってきた。
     一方、最先端の科学技術の研究においては、新しいアイデアや試みから、その体系が確立されるまでの間、いわゆるグレーゾーンの存
    在は不可能である。このような発展途上の研究領域においては、科学的不確実性に対して一義的に「非科学である」と決めてしまう態度
    (疑似科学として扱うこと)や、専門分野の細分化に伴い、異分野の考えを排除してしまう態度は、科学技術の進歩を逆に妨げてしまう恐
    れがある。
     このような問題意識に基づき、「21世紀、科学技術とどう向き合っていくか」実行委員会(※1)は、学協会に向けて次のことを提言した。
      「科学者・技術者のコミュニティの責任として、自律性をもちながら上記の問題とその対応策について議論する場を積極的に
      設けることが重要である。」
     これを受けて、日本農学会は、加盟学協会へ向けて、疑似科学や科学技術に対する態度などの問題とその対応策について、それぞれの
    分野の状況に即したシンポジウムを開催するなど、今後積極的に議論する場を設けていただくよう、お願いする次第である。
 
(※1)「21世紀、科学技術とどう向き合っていくか」実行委員会構成
委員長 浅島 誠 (日本学術会議 副会長)
副委員長 伊藤 卓 (横浜国立大学 名誉教授)
実行委員 有本 建男 ((独)科学技術振興機構 社会技術研究開発センター長)
村田 直樹 ((独)日本学術振興会 理事)
御園生 誠 ((独)製品評価技術基盤機構 理事長)
柳川 隆之 ((社)日本工学会 事務局長)
太田 暉人 ((社)日本化学会 常務理事)
高橋 征生 ((社)日本機械学会 アドバイザー)
石原 宏 ((社)応用物理学会 副会長(東京工業大学総合理工学研究科 教授))
久保 哲蔵 ((社)日本薬学会 アドバイザー)
宮島 篤 (生物科学学会連合(東京大学分子細胞生物学研究所 所長))
唐木 英明 (日本農学会(東京大学 名誉教授))
北島 政樹 (国際医療福祉大学 副学長、三田病院 院長)
池田 冨士太 ((株)科学新聞社 会長)
       
        ステートメント「21世紀、科学技術とどう向き合っていくか」[PDF]
        特別シンポジウム「21世紀、科学技術とどう向き合っていくか」 [終了しました]
       
  
  
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