日本農学会 ページを閉じる

平成20年度シンポジウム

地球温暖化問題への農学の挑戦

 

日時
平成20年10月11日(土)午前10 時より(午前9 時30 分開場)
会場
東京大学弥生講堂・一条ホール
主な対象
一般、学生、院生、若手研究者
講演要旨
別売(500円/1部)
ポスターイメージ
内容
2007年2月、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、その第4次評価報告書の中で「温暖化はすでに起こっており、 その原因は人間活動による温室効果ガスの増加である」とほぼ断定した。今後、人類はこれまで経験したことのない温暖化 時代に突入すると予測され、その対応策が求められている。農林水産業は食料生産を担う重要な産業であることは論を待たないが、一方で土地利用の変化、管理の集約、資源の多 投入化によって温室効果ガス排出を増加させてきた側面も持っている。今後、人類が持続可能な発展を目指すには、農学 領域においても温室効果ガス排出量を削減することが重要である。 また、食料生産システムを温暖化する気候に適応させること、さらには代替燃料としての需要が高まっているバイオマスエ ネルギーの増産に伴う種々の問題なども発生している。 本シンポジウムでは、地球温暖化に関わる多様なトピックスを紹介し、農学分野からはどのような対応が可能かについて の議論を深めたい。
講演題目
基調講演:「地球温暖化への対処:暖和と適応」 国立環境研究所
西岡 秀三
「水稲を中心とした作物栽培への影響と適応策」 農業環境技術研究所
長谷川 利拡
「地球温暖化が水産資源に与える影響」 北海道大学
桜井 泰憲
「農業におけるLCA(Life Cycle Assessment)」 茨城大学
小林 久
「バイオ燃料生産と国際食糧需給問題」 九州大学 
伊東 正一
「バイオ燃料と食糧の競合と農業問題」 東京大学
五十嵐 泰夫
「農耕地からの温室効果ガス排出削減の可能性」 農業環境技術研究所
八木 一行
「わが国での反すう家畜の消化管内発酵に由来するメタンについて」 畜産草地研究所 
永西 修
「森林分野の温暖化緩和策」 森林総合研究所 
松本 光朗
「二酸化炭素貯蔵源としての木材の役割と持続的・循環的な国産材利用」 京都大学
川井 秀一